
表 3.6.3.1. 試計算対象船舶の主要目(H7)

(3)対象船舶 試計算は、内航含水液状化物質運搬船について行った。主要目を表 3.6.3.1 に示す。対象船は、貨物倉を2個有し、貨物倉の全長に亘り高さ 1.3m の二重底構造である。また、幅 2.25m のバラストタンクを両舷に有している。貨物倉の長さは、一番が 24.6m 、二番が 18.0m であり、幅は両方とも 6.7m である。 (4)計算条件及び計算ケース 計算条件は以下の通りとした。 自由表面影響を考慮するため、貨物は比重の大きい液体貨物として取り扱う。貨物の粘性は無視する。 基本的に、20%, 40%, 60% の積付率を想定する。しかし、夏期満載喫水線を超えないように設定する。 貨物比重量は、2.0tonf/m3, 3.0tonf/m3, 4.0tonf/m3 の3ケースを想定する。 全て出港状態(燃料等を多く積載した状態、復原性は小さい)とする。 これらの条件下において、船舶の復原性が IMO-A.167 を満たすか否かを評価した。計算は、貨物の比重量及び積付率を変えて、計7ケースについて行った。 (5)計算結果 計算結果を表 3.6.3.2 に示す。結論から言うと、全てのケースにおいて、A.167 の要件を満たしていない。 表 3.6.3.2 復原性計算結果(H7)

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